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駿河日記

wataru1978.exblog.jp
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2008年 05月 11日

生き馬の目を抜くF1界

このようなことは“よくあること”とは言え、SAF1の撤退はショックでした。
今回の一連の出来事に深く関わっていたと言われているニック・フライ氏(通称「肉揚」・笑)。
調べてもあまりどういう経歴だったのかわかりませんでしたが、
まとめてくれている記事を発見しましたのでご紹介します。
生き馬の目を抜くF1界_d0134940_5472364.jpg


※F1 Gate.comより※

スーパーアグリのF1撤退に際し様々な発言を繰り返したニック・フライ。
鈴木亜久里も撤退を発表した記者会見の場で、ニック・フライに対して批判的な発言をしている。

ニック・フライとは、どのような人物なのだろうか。

【ニック・フライ 経歴】
ニック・フライは、1978年にフォードに入社。プロダクトプランニング部に異動してからはエスコートコスワース、RS2000をはじめ、様々な戦略的製品の開発を担当した。1992年にフォードがアストンマーチン・ラゴンダ社の株式の50%以上を取得すると、マネージングディレクターに就任。DB7開発を指揮し同社歴代1位の販売台数を記録した。
その後、ドイツ・ケルンにあるフォード・ヨーロッパの製品計画・事業担当取締役としてフォードで最後の2年を過ごしたのち、デビッド・リチャーズに誘われ、プロドライブ・オートモーティブ・テクノロジーのマネージング・ディレクターとしてプロドライブに移籍。翌2002年にはB・A・Rマネージングディレクターに就任し、F1との関わりを持った。
2005年にチームを去ったデビッド・リチャーズの後継としてニック・フライはB・A・R Hondaの代表となる。2005年末にホンダがB・A・Rの株式を100%取得し、ホンダフルワークスとしての参戦に伴い、ホンダ・レーシングF1チームのCEOに就任し現在に至る。

【ニック・フライとスーパーアグリ】
ニック・フライは、スーパーアグリに対して以前から「ホンダワークスの開発が進まないのはスーパーアグリへのリソース提供の負担も影響している」との意見を持っていたとされ、2007年のベルギーGPでは、栃木が開発したSA06用リアウィングの使用を認めなかったと言われている。
鈴木亜久里も撤退を発表した記者会見の場で、「ニック・フライが、どうしていちいち私たちのことに口をはさむのか理解できません。本田技研として意見をするなら全部受け入れますが、彼自身はHRF1のCEOではあるけれど、ホンダのCEOでもないしホンダのボードメンバー(取締役)でもない。ホンダの決定や指示なら、もちろん最大のパートナーだと思っているので、従っていきます。ニック・フライに関しては、なにをしてなにを言っているのか興味もありません。」とニック・フライとの関係を象徴する発言をしている。
スーパーアグリのF1撤退の直接的な原因となったマグマ・グループを紹介したのもニック・フライである。マグマ・グループのCEOであるマーティン・リーチとはフォード時代の同僚であった。鈴木亜久里は会見で「まっ、マグマを紹介してくれたニック・フライに感謝しますよ。」と皮肉交じりにコメントしている。
また、ニック・フライは、スーパーアグリとヴァイグル・グループとの提携に関して「ヴァイグルのような規模の会社が、競争力のあるF1チームを支援することは不可能に思える」との発言をし、ヴァイグルからは名指しで交渉を妨害した批判されている。

【ホンダ本社とHonda Racng F1 Team】
日本のホンダ本社(本田技研)とイギリスのHRF1との連携は以前から話題にのぼっている。ホンダも2008年の体制発表の際には、“マシン開発においても、日本とイギリスの連携を密にすることで、チーム基盤の強化を図りました”と自らイギリスとの連携について触れているほどだ。 今後もホンダ本社とHRF1=ニック・フライとの“政権争い”に注目していきたい。


肉揚はフォード出身でアストンDB7の開発を指揮し、その後デイビッド・リチャーズと組みB.A.Rに関わった。近頃リチャーズがアストンマーティンをファンド(クゥエート資本?)を使ってフォードから買収したところをみると、この2人はビジネスに関してかなりの“手練れ”であり、フォードとの関係も強固と見るべきだろう。
(良くも悪くも)純粋な亜久里氏はハメられてしまったのではないだろうか。
いま、管財人の元にあるSAF1をリチャーズが買収し「プロドライブ」としてF1参戦。
監督は肉揚が就任。エンジンはフォード。スポンサーはマグマグループなどというSAF1ファンにとって“最低”なチームが結成されたとしても驚かない。
(直接ではなくても何度かロンダリングしてとか) 勘繰り過ぎ...?


いわゆる「Honda」という会社は本田技研工業㈱という親会社があり、その連結子会社としてR&D部門である㈱本田技術研究所という会社がある。(営業部門とR&D部門が別会社ということ。生産技術関係も別会社)
F1担当の「Honda Racing Development Ltd.」というのも英国にある子会社だが、多分ここはかなり発言力があり、親会社の発言力も及ばない部分があるのではないだろうか。
肉揚がある程度自由にできるのも、彼がここのCEOで発言力があるからなのだろう。
また彼は謎の多いF1界上層部に太いパイプを持っている可能性がある。

「なぜホンダは(成績の芳しくない)肉揚をクビにしないの?」「琢磨をホンダに戻せ!」と日本のファンが怒り、ホンダ本社がそう思っていたとしても、すぐには通らないのかもしれない。
殆どのファンはHondaという会社の構成など知らないので、
(恥ずかしながら自分も今回初めて知ったことが多いです)
SAF1撤退の件でホンダは好感度を下げるリスクを持ったと言える。

生き馬の目を抜くF1界_d0134940_5475199.jpg


by dennis_bergkamp | 2008-05-11 05:09 | スポーツ


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